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山田奨治「〈海賊版〉の思想‐18世紀英国の永久コピーライト闘争」を読みました。
「なぜコピーライトに期限があるのか」ということを18世紀の英国の「ドナルドソン対ペケット裁判」を通して、文化史的に検証した本です。

海賊版とは
カーバーのタイトルの海賊版には赤色の<>でくくられています。<>つきの<海賊版>という言葉に著者の思い入れがあるのかもしれません。
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そこで問題になるのは、「海賊」とは何かである。
正しい意味での海賊行為とは、法令で守られている作品を、ほかの誰かが勝手に出版することをいう。
しかし、権利者というものは往々にして、既得権をおびやかすことすべてに「海賊」の汚名を着せる。それが本当に違法行為かどうかを、真剣に吟味しないこともある。「海賊」という非難は、既得権を守るための政治スローガンでもある。
p3
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コピーライトの起源
世界最初のコピーライト法である「アン法」で定めた保護期間をロンドンの書店主たちはさらに延ばすように、議会に請願しましたが、それは受け入れられませんでした。
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そこで次善の策として考えたのが、コピーライトは慣習法で認められた永久の権利だという論法だった―コピーライトは「著作者の権利」で、それは人類に普遍的に与えられた権利で、著者が生まれながらにしてもっている永久の権利だというのだ。
この論法のせいで、自然権としての「著作者の権利」と産業上の独占権としての「コピーライト」という、性質の違うふたつの権利が混同されてしまった。
p50
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機長が語るヒューマンエラーの真実 杉江 弘 (著)
仕事柄(?)ヒューマンエラー系の本はよく読みますが。これは、今まで読んだ中でもベスト3にはいります。現役機長が語るというところがミソで、現場を知っている人の話は迫力がありますね。
第1部 パイロットのヒューマン・エラーは航空機事故のヒューマンエラーの事例集です。
・人間の動物的本能と能力限界から発生するエラー
・パイロットの習性によるエラー
・コミュニケーションの失敗によるエラー
・行き過ぎたコスト削減が生み出すヒューマン・エラー
それぞれが、おもわず手に汗にぎる迫力です。(月並みな表現ですみません)

第2部「人間はミスを犯す」という前提で」はヒューマンエラーを事故につなげないための組織マネジメントの取組みについてです。これは他の組織におけるリスクマネジメントにも参考になりますね。

正社員時代の終焉-多様な働き手のマネジメント手法を求めて

正社員だけではない多様な就業形態の人が集まって協働する社会が形成されつつあります。この本はそんな多様な働き手のマネジメントのありかたについての研究です。

5章の「非社員の7類型とマネジメントの要件」では非正社員を7つのタイプに分類しています。パートタイマーをマネジメントするときは、7つのタイプの特性を考慮して最大限の成果を発揮できるようにするそうです。就業特性の分類の有効性については?ですが、ネーミングがなかなか面白いです。
非正社員だけでなく、働き方の意識の分類としても、酒場の話題としても使えそうです。あなたは何タイプですか?私はタイプ3かな。(笑)

タイプ1 理想の職場追求タイプ
 ・将来実現したいビジョンがあり、そのために経験を積む

タイプ2 スぺシャリストタイプ
 ・過去の正社員的拘束がトラウマの一種となっている
 ・組織に対してエージェント機能しか求めていない

タイプ3 仕事そんなに大事じやないタイプ
 ・そこそこ働けばいいと考えている
 ・仕事以外に大切なことがある

昔ソフトウェア企業にいた者として、私が感じていたのは、ソフト会社は経営が下手だなあということです。「オレならもっとうまくやれる(笑)」
そこで私は今、システム開発をコアにしたベンチャー事業を計画しています。(嘘)というわけで、2冊の本を読んでみました。

「キャズム」ジェフリー・ムーア
「ソフトウェア企業の競争戦略」マイケル・A. クスマノ

「キャズム」はハイテク・マーケテイング関する古典だそうです。
(1)最先端のユーザーと多数派のユーザの間にはキャズム(溝)がある。
(2)この溝を超えるための実践的なアプローチとは。
「ソフトウェア企業の競争戦略」は「キャズム」でム-アさんが言っていることが前提となっているので、いっしょに読むとわかりやすいです。

ソフトウェアで起業しようとする人は読んでおくべき2冊だと思います。

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「声の網 」星 新一 (著) 角川文庫
長らく絶版になっていましたが、最近、角川文庫で復活しました。子どもが最近、星新一の本を愛読しているようなので、プレゼント用に買ったのですが…。ぱらぱらと読んでいるうちについ、最後まで読んでしまいました。
電話線とコンピュータがつながって、人間をじんわりとコントロールしていく社会を描いています。巻末の解説によるとこの本の初稿は1972年に発表されたそうです。パソコンもインターネットもない時代にこういう発想ができるとは驚きですね。

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人や物の名前が思い出せなくなる。不意に言葉につまる。そんなことはありませんか?
私はよくあります。そこで脳神経外科の専門医、築山 節 さんの「フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる」を読んでみました。

臨床経験にもとづいたいくつかのケースが紹介されています。特にネットやパソコンとのかかわりで、我々が脳の一部を使わずにいること。それがフリーズする脳や物忘れの原因であるという話に興味をひかれました。

ケースで考える情報社会―これからの情報倫理とリテラシー」を読みました。情報社会をとりまく問題の基本的なことがおさえてあります。高校から大学、または企業の新人研修向けのテキスト、副読本におすすめです。
私は古本を買ったのですが、なかなか、参考になる書き込みがしてありました。授業中の板書の写しでしょうね。これは教科書として使っていたのを学生が売ったに違いありません。(笑)
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情報倫理は「知の倫理」といわれる。「こういうことはいけないこと」ということを知っているかどうかが行為の分かれ目になることが多いからである。p189
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◆知の倫理◆

諏訪 哲二 「オレ様化する子どもたち」を読みました。

オレ様化する子どもたちとは、自分の内面に絶対的な基準を持つ子どもたちのことだそうです。著者は子どもたちがそれまでと変わってきていること。オレ様化した子どもが1980年代中ごろから、学校で見られるようになったことを実体験を紹介しながら説明しています。

自分の内面に絶対的な基準がある。いいかえれば「世の中は自分中心にまわっている」という感覚を私たちは多かれ少なかれもっています。子どものころならなおさらです。しかし、成長の過程でそのような全能感は凹まされていきます。そしてそのような、挫折は大人になるために必要でしょう。

今日は「勤労感謝の日」というわけで森岡孝二「働きすぎの時代」を読みました。
帯には「死にいたるまで働いてはいけない!」という過激な言葉がついていました。著者によると1980年代以降、世界は「働きすぎの時代」に入ったそうです。本書ではその背景を高度資本主義の特徴として四つあげています。

グローバル資本主義
グローバリゼーションが進み、途上国を巻き込んで競争が激しくなる。そうすると低賃金で長時間労働の途上国の労働者と先進国の労働者が互いに競争することになる。結果として先進国の労働者の労働時間が長くなる。

中山元著「高校生のための評論文キーワード100」を読みました。

この本は高校生が授業や大学入試の際に取り組む評論文読解に役立つように重要な用語を解説した本です。高校生のためとありますが、取り上げられているキーワードはけっこう難しいです。たとえば「あ」ではじまる用語は以下とおりです。
アイデンティティ、アイロニー、アウラ、アナロジー、アプリオリ、アポステリオリ、アレゴリー。
どうですか。私は「俺って教養ないなあ」と思いました。まあ人生まだ長いですから、これから勉強しましょう。

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