2008年3月26日

〈海賊版〉の思想‐18世紀英国の永久コピーライト闘争

山田奨治「〈海賊版〉の思想‐18世紀英国の永久コピーライト闘争」を読みました。
「なぜコピーライトに期限があるのか」ということを18世紀の英国の「ドナルドソン対ペケット裁判」を通して、文化史的に検証した本です。

海賊版とは
カーバーのタイトルの海賊版には赤色の<>でくくられています。<>つきの<海賊版>という言葉に著者の思い入れがあるのかもしれません。
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そこで問題になるのは、「海賊」とは何かである。
正しい意味での海賊行為とは、法令で守られている作品を、ほかの誰かが勝手に出版することをいう。
しかし、権利者というものは往々にして、既得権をおびやかすことすべてに「海賊」の汚名を着せる。それが本当に違法行為かどうかを、真剣に吟味しないこともある。「海賊」という非難は、既得権を守るための政治スローガンでもある。
p3
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コピーライトの起源
世界最初のコピーライト法である「アン法」で定めた保護期間をロンドンの書店主たちはさらに延ばすように、議会に請願しましたが、それは受け入れられませんでした。
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そこで次善の策として考えたのが、コピーライトは慣習法で認められた永久の権利だという論法だった―コピーライトは「著作者の権利」で、それは人類に普遍的に与えられた権利で、著者が生まれながらにしてもっている永久の権利だというのだ。
この論法のせいで、自然権としての「著作者の権利」と産業上の独占権としての「コピーライト」という、性質の違うふたつの権利が混同されてしまった。
p50
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投稿者 amane : 2008年3月26日 08:54
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